《市指定有形文化財》
(工芸品) | 鉄造 鰐口(わにぐち) 一口 |
指定年月日 | 昭和51年6月29日 | |
所在地 | 下松市花岡戎町 | |
所有者 | 花岡八幡宮 |
面径36.3cm、面厚17.8cmと比較的大形の鋳鉄製鰐口で、表面の左右に銘文が次のとおり陽鋳してある。
「奉寄進□□津郡華岡八幡宮鰐口依子進名人」
「建立之右者為□□息□長久諸願□□也
干時寛永元甲子年九月吉日敬白
華岡村頭人中村宗左衛門 」
このことから、この鰐口は寛永元年(1624)に花岡八幡宮に寄進されたとわかる。
その後、文化2年(1805)新しい鰐口が奉納されるまで180余年の長きにわたり社頭に懸けられていた。
全体的に中世風で近世的な形のくずれのない優品であり、県下でも最も古例に属する。