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(二九) 亥の子石と力石

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 旧暦十月亥の日、暗くなる頃、子供たちは、梵天(ぼんてん)をもち亥の子石をついて迴ったが、戦時中からは姿を見ない。石は写真のように径七寸~四寸の小形までいろいろある。

亥の子石 八口・琴平社

 力石は神社の境内などに置かれていて、勿論力だめしの石である。二軒屋(二宮町・弁才天)の石は四〇貫、花岡八幡宮裏参道入口のが二〇貫、八丈のは十五貫である。四〇貫の力石は、明治四三年大関大木戸関(のち二三代横綱)同幕内岩友関が二軒屋を訪れた折人々の面前で、石を高く持上げ剛力を披露したと伝えている。

力石・二軒屋 弁才天・四〇貫

(平成九年三月)