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七 下松市内の石造物
追記
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既に国指定の登録有形文化財(平成十三年十月)阿知須町江畑池堰堤は、昭和五年築造で、堤高四七尺(一四・四m)長さ二二七尺(六八・八m)貯水量四五万m
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中央部に余水吐き三門、下部に補助堰堤を有し、表面は花崗岩で組み固めている。
かかる粗石コンクリート重力式ダムは、大正十一年から昭和十五年まで大谷ダムを含む全国五ケ所(他三ケ所・朝鮮)で築造している。国内では江畑堰堤が最古であるが、下松の大谷堰堤もこれと比較するに遜色はなく、容姿は同一設計者を思わせる。急勾配の山並みと一体となった景観を保存すべく関係者にぜひ文化財登録のご尽力を願いたい。
(平成十三年十一月)