ビューア該当ページ
目次
/
十五 南北朝期に於ける大内弘世の鷲頭攻略
(一) はじめに
389 ~ 389 / 541ページ
下松市に於ける千年の歴史の中で最大の戦いは、南北朝時代(正平七・観応三年・一三五二)大内弘世(南朝)が下松の豪族鷲頭長弘(北朝)を攻略した時であり、その第二は毛利元就による弘治二年(一五五六)の下松侵略である。後者が侵略者による残党狩り的性格を有するのに対し弘世の鷲頭攻略は同族による互角長期の戦いであり、下松がその舞台の中心的位置を占めるものであった。今回は鷲頭庄に於ける白坂山・高鹿(志)垣の戦いを中心に検討して見たいと思う。
森崎山より北山(白坂山)を望む
光市より茶臼山(高鹿垣)を望む