(20)推古天皇の死

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 推古三十年には聖徳太子が亡くなり、その後、推古三十四年に大臣の蘇我馬子(そがのうまこ)が亡くなった。
 そして、神儒仏の和合精神の中心的存在であった推古天皇が七十五歳をもって推古三十六年に世を去る。
 琳聖太子は聖徳太子を失い、はたまた推古女帝をも失い、「世間虚仮(よのなかはむなし)、唯仏是真(ただほとけのみこれまことなり)」と常にのべておられた聖徳太子の心境を実感された。