その頂上付近に妙見社がある。この山は妙見さま妙見さまと親しみをもって呼ばれている。
長門市妙見社
長門市妙見社
この妙見社は一四一〇年~一四三〇年頃、鷲頭弘忠が長門の守護代の時、下松の妙見社から妙見さまを勧頂された。
『風土注進案』には「妙見は都濃郡下松にまつられるのがはじめにて、棚井妙見これなり。故ありて大内家信仰ありことあまねく人々に膾炙(かいしゃ)するところなり。これを当村(深川)にまつれるは、かの下松のあたり鷲頭家歴世の領地にて、築山(つきやま)殿(大内教弘)の代、鷲頭弘忠の時にいたり、妙見再興のこと、系譜などにも見ゆれば弘忠守護代として下向のおり勧頂なしつらんこと疑うべくもあらねど、いささかこのあたりに証拠とすべき伝説なきことはいかなり」と書きしるされている。