(6)降臨祭の復活を願う

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 当妙見宮鷲頭寺にとって、一番大切な行事は推古三年九月十八日の妙見さま御降臨の御縁日である。
 琳聖太子は、推古五年九月九日より九月十八日まで星供を修行され、妙見さま御降臨日を祝われました。
 それ以後、昭和の初期までなされて来ましたがその後忘れられて来ました。

妙見尊降臨千参百五拾年記念法会

 現住職である私は、琳聖太子の御心を受け、昭和五十七年より毎年九月九日より九月十五日まで五穀断の修行にはいり、最後の十六日・十七日・十八日の三日間断食をして七座の護摩を修行させていただいている。

降臨祭の絵


護摩祈禱

 しかし、まだまだ多くの人々によってこの下松地名発祥由来の日を祝っていただきたい。
 そして、この下松の妙見さまが日本最初の妙見信仰発祥の霊場だということを知っていただきたい。
 私はこれから一生涯この修行をさせていただくべく精進してまいりたいと思います。
 どうぞ、この地が星祭り発祥の霊場によりふさわしくなることを念願して筆をおくことにします。
 多々、間違いがあるかも知れませんが浅学の者故お許しの程お願い申し上げます。
               合掌礼拝
  昭和五十九年九月十日
    降臨祭五穀断修行途中
    於妙見宮鷲頭寺持仏堂
 第十七代住職 権少僧正 杉原孝俊