七福神のおしえ |
七福神は、仁王護国般若経(におうごこくはんにゃきょう)の七難即滅(しちなんそくめつ)・七福即生(しちふくそくしょう)よりおこり、インド・中国・日本の三国の神仏が組み合って出来ております。 日本古来の神道の神である地祇(ちぎ)(恵比須(えびす))と、仏教に説く天部(てんぶ)の諸尊(しょそん)(大黒天(だいこくてん)・毘沙門天(びしゃもんてん)・弁財天(べんざいてん))と、中国の道教(どうきょう)が説く仙人(せんにん)(福禄寿(ふくろくじゅ)・寿老人(じゅろうじん))と、人間(布袋(ほてい))、これに恵比須(えびす)が持つ鯛(たい)を加えると、天と地と水の存在(そんざい)によって、組み合わされていることが判(わか)ります。 すなわち、インド・中国・日本の三国の神々が集められていると同時に、わたしたち人間を守護(しゅご)するための、如来(にょらい)の神変不可思議(しんぺんふかしぎ)な生命の風光が、象徴(しょうちょう)されています。 生きとし生けるものが群(むら)がり縺(もつ)れて生きる生命の世界を、海にたとえて生死海(せいしかい)といいます。 宝船(たからぶね)とは、生命の船であり、生命こそは何ものにも代(か)え難(がた)い宝であり、衆生(しゅじょう)に千差万別(せんさばんべつ)あれど、すべて如来(にょらい)の生命であるということを象徴(しょうちょう)しているのです。 七福神を信ずることにより、インド・中国・日本の教えを理解することが出来るといっても過言(かごん)ではないでしょう。 |
清鏡寺 | ||
〈ゑびす神〉 | ||
光市浅江 電話 (0833) 71-3338 | ||
当寺は慶長十三年、高松城主清水宗治公追福の為、嫡子源三郎が建立。 開山は、阿闍梨法印快真大和尚であり、真言宗御室派に属す。 本尊は不動尊であり、本堂後方には、光市指定有形文化財の清水宗治公之墓、並びに清水宗治主従の墓がある。 ゑびす神は七福神の一神で、商売繁昌の神として有名である。 |
三光寺 | ||
〈弁財天〉 | ||
熊毛郡熊毛町清尾 電話 (0833) 91-0459 | ||
この寺は、高水神社の七坊の一つで三蔵院の跡開山、小西妙真法尼開基、山号を新宮山、寺名を三光寺と言い、真言宗善通寺派に属している。 域内に百余体の諸仏、百八十余体の豆地蔵、三十余柱の諸神を祀る。 中に清き霊水をたたえる弁天池には、七福神の中、唯一の女神である弁財天を祀る。商売繁昌・諸願成就を御祈願いたします。 |
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●周南七福神まいり案内図 |
周南七福神について |
古くから七福神霊場の参拝は、庶民の間で親しく信仰されて来ました。 七福神とは、ゑびす神・大黒天(だいこくてん)・毘沙門天(びしゃもんてん)・弁財天(べんざいてん)・福禄寿神(ふくろくじゅじん)・寿老神(じゅろうじん)・布袋尊(ほていそん)です。 七福神霊場は、関東・関西に多く、中国地方ではあまりございません。 しかし、中国地方の人々も、七福神の御神徳を知らないはずはございません。その証拠(しょうこ)に、関東・関西の霊場に数多くの参拝者がおまいりされます。 此度、周南地方の真言宗の七カ寺に、お祀(まつ)りされている七福神にお働き願うべく、周南七福神霊場を開創(かいそう)いたしました。 どうぞ周南七福神に参拝されまして、七福神の福運をお授(さず)かり下さいませ。 |