くだまる ものしりコーナー~海や山ではたらく人~


くだまる ものしりコーナー ~海や山ではたらく人~


海ではたらく人
 下松市で、漁業をしている人はおよそ30人です。魚のほとんどは、笠戸島(かさどじま)のおきにある定置あみ1でとっています。アジ、ヒラメ、タイがよくとれます。また、笠戸島の西がわではフグを養しょく2しています。とれた魚は、トラックで周南市の魚市場(水産物市場)に運ばれます。たくさんの魚がならべられ、スーパーマーケットなどの小売店の人たちが集まって、朝5時半から「せり」をして買っていきます。魚市場には近くの光、防府(ほうふ)や下関(しものせき)、萩(はぎ)、仙崎(せんざき)、博多(はかた)などからトラックで運ばれてくるものもあります。
 また、下松市栽培漁業センターでは、ヒラメやクルマエビ、カニ、アワビなど11種類の魚や貝を育てて放流3しています。また、オニオコゼ、キジハタ、マコガレイ、アイナメは卵からそだてて放流しています。センターでは、フグの養しょくの技術指導なども行っています。そのほかにも、出前講座やヒラメのさばき方教室、見学などの受け入れを行い、センターの活動だけでなく、漁業への関心を高める活動に取り組んでいます。
ことば
1 定置あみ
  一定の間、魚が泳いでいる場所にあみを固定して魚をとる方法。
2 養しょく
  魚をたまごまたは、赤ちゃんから人が水そうで育てること。
3 放流
  育ててきた魚の子どもを海や川などにはなすこと。

 漁業の仕事をしている人は、10年前とくらべると、半分以下になっているんだって。

魚市場のせりの様子

ヒラメ

オニオコゼ

 海が近くにある下松市では、新せんでおいしい魚がいつでも食べられるね。

山ではたらく人
 米川(よねがわ)・久保(くぼ)・笠戸地区(かさどちく)には、スギやヒノキなどのたくさんの木が植えられています。まっすぐで、ふしのない木を育てるために、えだうち1をしたり、間ばつ2や下(した)がり3をしたりしています。
 山の仕事をしている人たちは、お金を出し合って森林組合をつくっています。森林組合では、木の植え方や育て方を教えたり、新しく木を植えたりしています。また、間ばつの仕方についてせつめい会を開くこともあります。このほか、山の手入れをするための道具をかし出したり、間ばつした木を運び出すための道をつくったりもしています。
 成長して切り出された木は周南市(しゅうなんし)のちょ木場(ぼくじょう)4に集められます。そこから、県内外のせいざい所などに運ばれて、家具やけんちく材料などに加工されます。
ことば
1 えだうち
  よぶんなえだを落としていくこと。
2 間ばつ
  木を切って、木と木の間かくをあけて、のこった木がよく育つようにすること。
3 下(した)がり
  木のまわりの草をかったり、つるをとりのぞいたりすること。
4 ちょ木場(ぼくじょう)
  切り出した木をためておいておくところ。

えだうちのようす

ちょ木場の様子


 周南市(しゅうなんし)のちょ木場では、1か月で大きなトラック20台分ぐらいの木が売られていくそうだよ。