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永久保秀二郎/略歴
 
 永久保秀二郎は、嘉永2 年(1849)宮城県刈田郡宮村に生まれ、幼時から仙台藩佐久間漢学塾に学ぶ。号を春湖といい、晩年は観潮樓主人ともいっていた。
 明治16 年、35 歳で寺島マツヱと結婚。同年、叔父の勧めで夫婦で北海道へ渡り函館に居住。翌17 年、函館の上湯川小学校で教鞭をとる。その頃、英国人宣教師アンデレス師と出合い聖公会信徒となる。
 明治24 年日本聖公会北海道教区などの支えで釧路の春採にアイヌ学校が開校する。43 歳となった秀二郎はアンデレス師より釧路への赴任要請を受け、7 月に妻と長女と共に釧路へ着任。
 爾来、大正13 年12 月病を得て76 歳で召天するまで、33 年間の長きに亘り春採アイヌの子弟教育に情熱を傾け、地域社会へ貢献した。
 大正9 年教職を辞した後も、子供達や地域への温かい眼差しは変わることはなかったという。
 昭和12 年秀二郎の功績を讃え、教え子達の手によって頌徳碑が建立され、いまも春採1 丁目のアイヌ学校跡地に近い高台に建っている。
 
[参考文献] 釧路市立図書館報『読書人』第22 巻、4・5 号合併号
『永久保秀二郎の研究』中村一枝著
 
永久保秀二郎日誌[下巻]
発 行 日 2012 年2月20 日
著  者 永久保秀二郎
発行 編集 永久保秀二郎日誌を読む会
     代 表 髙井博司
編集協力 緑鯨社
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印刷製本 藤田印刷株式会社
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本書は、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構の
平成23 年度出版助成を受けて刊行したものです。