淀藩士上月家文書:大儀院様御代被仰出書集 壱 [目録]
画像番号一覧
<翻刻>
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大儀院様
 被仰出書集壱
御代
   上月景直
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享保十七壬子年
  六月廿八日
一今日御家中之諸士并小役人迠
 被 召呼、於御書院 御直ニ被
 仰含候 御意趣、左ニ記之、
 我事不存寄、
 剛節院様御願之通、本家相続
 被 仰付難有御事候、御近代御早世、
 当家危キ事ニ在之處、家名
 之運強ク、上之御恩深キ御事
 言舌ニ難述候、身不省之家等ニ
 
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享保十七壬子年
  六月廿八日
一今日御家中之諸士并小役人迠
 被 召呼、於御書院 御直ニ被
 仰含候 御意趣、左ニ記之、
 我事不存寄、
 剛節院様御願之通、本家相続
 被 仰付難有御事候、御近代御早世、
 当家危キ事ニ在之處、家名
 之運強ク、上之御恩深キ御事
 言舌ニ難述候、身不省之家等ニ
 
 
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 候得共、此上諸士之志を以、家全ク
 相治メ候も、□(仁カ)上之御厚恩を報シ、
 御先祖江之孝勤専ニ心掛候外
 無他事候、去々年、江戸
 表ニ而、家等存念共諸士江申
 達候趣、何茂可承候、左之通今
 改而條目可出様茂無之候、
 御先祖御代々被 仰出候趣
 能々相心得、武道者不及申候、
 唯真実と正【(取り消し線)直】直とを
 
  (改頁)
 
 萬方江用ひ、善悪をわきまへ、
 無私其身分限に応し、役に
 応し、無間断可被相心得候、役儀
 無之輩茂其心得在之時者、
 甚(功学?)□□ニ成事ニ候、弥諸士可被励候、
 本家相続間も無之御役儀等
 被 仰付、今度初而御暇被 仰出候
 節も、御懇意別段之蒙
 上意をも難有御事候、依之
 何茂江目出度、酒・吸物振舞
 候、幾久く相請可申候
 右之通被 仰含候事
 
 
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   子六月廿九日
一御醫師共江左之通被
 仰出之、
 醫師共家督相続之者、
 其家業勤候者茂在之、
 不勤者在之候、実子ニても
 養子ニても家業勤候者ニ
 家督又者名跡可被 仰付候間、
 兼而存共旨を醫道之修行
 肝要ニ候
 
  (改頁)
 
一右之通先年被仰付置候趣
 弥相守、内外之醫術・針治
 共ニ親相勤候通之家業
 を以相続可仕候
一向後五十石以下并右ニ准シ候
 御醫師、実子家業不器用
 ニて相続難成もの有之、俗ニて
 相続為仕度旨相願候ハヽ、
 御吟味之上願之通被 仰付、
 格合引下ケ可被召仕之由、此度
 被 仰出候間、其旨可相心得候