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 仰付候上、闕所被仰付候処、過分
 至極之家、我等ニ而御不審不
 少候、依之諸御役所ニて下役・手代
 共之義、身持過分之為躰も
 有之候ハヽ、心を付早速不申出旨
 被 仰出之、御役人共江申渡候事、
 附、委細之義、日記有之也、
 
  丑正月晦日
一御仕置者之儀ニ付、御者頭・
 町奉行共江被 仰付候趣、委細
 日記ニ有之也、
 
  丑二月朔日
 
  (改頁)
 
一養子縁組之義ニ付、被 仰出書、
 左ニ記、
養子縁組等之願ニ者、取持候者
名前を書記、願書差出ス事候得ハ、
願之当人茂同前重キ事ニ候、然
処、取持之名目迠ニ心得候者も有之
様ニ相聞江、甚心得違ニ候、他人者
勿論、親類中ニ而取持候共、又ハ願
ニ付表向取持被頼候共、右願書ニ
取持人名書載候事候間、双方
之申談念入、尤当人之親類共
存寄得与承届、始末宜取持可
申候、名違却之義も有之節者、
第一取持之もの江御不審
 
 
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可相掛候間、兼而其段可相心得候、
右之趣、寄々可申達之旨被
仰出候、已上、
右之書付為致拝見候様、御目付
共江申聞候事、
  丑二月三日
一米高直ニ付、御領分百姓共
 御恵之筋ハ旧冬以来相触、
 夫々御勘定奉行共吟味之上、
 御代官共申聞置候得共、給物
 乏敷袖乞ニ茂及候者之ため
 銀子拝借被 仰付、別紙書付
 之通、今日大庄屋并庄屋
 共御勘定所へ呼集、仙石
 
  (改頁)
 
 助太夫・大内一郎左衛門罷出、書付之趣
 口上ニ而演説、御勘定奉行・御代官出
 席、村々庄屋壱人宛召出候ニ付、
 相(組カ)紐者江もとくと申含候様ニ申渡、其
 外入割之義ハ、御勘定奉行共申聞
 之、則別紙書付拝借銀高
 并罷出候庄屋共名等、委細
 之義者日記有之、被 仰出
 書、左ニ記、
  覚
旧冬以来米高直ニ付、御領分
御百姓末々ニ至而ハ、食にとぼしく
及難儀候者も可有之候、尤先達而
被仰付置候通、相互ニ随分心を
附合、取続かせ候様には可致候
 
 
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得共、若及袖乞躰ニ成行候も
の之ために、それ/\村高ニ応し、
銀子拝借被仰付候間、其村之
役人委細遂吟味、行届候様ニ
取計可申付候、員数等之義者、
猶亦御代官可申聞候、以上、
  丑二月三日
 
  丑二月十日
一淀六ヶ町之者共、段々取続之義
 申付候得共、至此節袖乞に及候者も可有之哉、
 仍而鳥目弐百五十貫文御借被成候間、
 其段申渡候様町奉行共江申聞、左之書付
 相渡候、
 
  (改頁)
 
  覚
旧冬以来米穀高直ニ付、六ヶ町之者共末々ニ
至而者、食にとぼしく及難儀候者茂可有之候、尤
先達而被仰付置候通、相互ニ随分心ヲ付合、取続
かせ候様ニ者可致候得共、若及袖乞候躰ニ成行
候者之為に、此度鳥目拝借被
仰付之間、町年寄并役人とも委
敷遂吟味、行届候様ニ取斗可申候、
員数之儀者別紙ニ有之候、以上、
  月日
右之通、町奉行共江申渡候事
  丑二月十一日
一戌年御役人共口入之米金返
 済之義、相止置候様被 仰出候得共、
 
 
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捨置候而ハ訳茂難立筋ニ被思召候、
依之別紙書付之趣相触候様
ニと被 仰出、御目付共へ申渡、
 去ル戌年、御家中江御役人共
 奥書并口入致置候米金
 在中、正為替之外、月賦指
 引延引之儀被仰出之、返済
 方相延有之候、五・六年以来ハ、
 八木格別之下直取続、及難義
 候趣相聞候ニ付、当分被加御下知
 候、併借り方ゟ者返済を心掛可
 申義勿論ニ候、三・四年之間指引
 被相延置候儀者、無拠節相凌候筋
 之作略ニ在之候、少宛茂返済
 
  (改頁)
 
 可相成候、時に臨候ハヽ、其訳可相立も本
 意候、右戌之暮延置候差引、最早
 致世話候手筋々々江申談、遂ニ返方
 可成程に取計可申候、尤尤延置く
 と而も借シ方ゟ利分を畳ミ、又者
 一両度ニ返済望候共、其段者
 随分及断ニ少茂借り方ゟ【(取り消し線)□□】
 無心在段趣意候様ニ可取計候、猶
 委細之義者御役人共承知仕
 可罷在候、
 丑二月十一日
 丑二月十五日
一今日於御書院御居間御直ニ
 被 仰渡候書付、左記之、
  先達而何も承伝へ候哉、去春ゟ
 
 
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 領分之内水腐、秋ニ至り虫附之
 場所茂有之、近年之損毛
 高ニ而公儀江も及御届候、右ニ付、
 収納米不足、俄ニ米穀高直ニ
 成、銀納茂調かね、百姓痛ミ
 候段申ニ付、令用捨為手当安直
 段々取立、其上村ニ寄、夫食ヲも
 借シ渡候、然処去暮以来、江戸表
 ニ而段々被 仰出茂有之、殊更年寄
 之御先手衆江、江府留守居役之者
 御呼出、西国表領分虫附候大名衆
 之家来江被申含之趣共、両度迠
 具ニ内意被申聞候、勿論最初ゟ
 無油断右之通り取拵置候得共、
 猶領内飢人茂無之様ニと遂
 
  (改頁)
 
 吟味、又惣村高ニ応し、救米等此
 節迠ニ申付、彼是御出入大分之引方ニ
 成り、当時借米杯工面茂指支候、
 依之年寄共申趣ハ、数年借り
 米多キ困窮之諸士難義ニ者
 可存候得共、此節之義、家中一同ニ
 奉察可罷有候、才覚金過分ニ
 成候而者、当収納茂弥相減シ、
 すえの手支難斗候、左候得者又
 一同ニ気之毒ニ可存候間、逐々ニ
 渡し方勘弁有之度旨、再往
 申聞候、此段諸士之心底を勘
 察致、なりかわり申聞候、其趣
 意尤ニ存候、任其旨ニ候而も左程