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 無之、末々之者迄御憐愍之御志厚儀
 肝要ニ候、大小之諸士何も暦々ニ而候間、
 御無礼御座有間敷候、衆人之情を
 不得時者、主将之道不被行候、右
 申上候品、別紙書付之趣、何御
 許容可被成儀とハ奉存候得共、若
 とくと御承知無之、御気随之
 筋ニ候ハヽ、以之外成御事、万々一
 御家御尋ニ不罷成義も被成御座候者、
 乍恐何レ成とも御弟子様之内ニ而
 御惣領ニ被為成候様可仕候、左候而ハ、至極
 御心外ニ可被 思召儀、下ゟも難仕
 品ニ而候得共、御家之御為ニハ
 不得止事仕合ニ而、可有御座候、此
 段可被申上置候、
 
  (改頁)
 
殿様ゟ被 仰出候御挨拶御書付
  年寄共江
御家法先規を相守、乱雑之儀有之
間敷候、 大儀院様思召を相継、被成
置候旨趣不致亡失候様ニと申合候
書付并口上書之通も承届、尤之
事候、我等も急度可相守覚悟ニ候、
御家御大切之義候間、(尚カ)当又無私
可被尽精力候、以上
右之通、一同へ為致拝見候事、
 
一左之通、以書付被 仰出、於御書院何も
 列座、三左衛門申渡候、則書付為見候
               番頭以下
               軍使以上
 
 
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武備之儀、兼而可心掛儀肝要ニ候、
軽重共支配有之面々者、組之者共
平日身持惣而心掛之様子可致吟味
置候人入用之筋、年寄共可相守候、
可用立哉否之儀、具ニ了簡を加、
可致挨拶候、若其頭々として不
心掛之様子茂候ハヽ、可為不念候、
其心得可有之候、以上
  十一月
            勘定奉行
            出入司
            吟味役
            判方
勝手向之儀、万端
大儀院様被 仰含置候通、
 
  (改頁)
 
聊以不相違候、向後弥念入明細ニ遂
吟味、無用を省、倹約筋を急
度相立候様可心掛候、たとへ年寄共
指図有之品ニ而も、心底ニ不落儀者
其理申達、再応評議可及す候、
其上ニ而茂不承届候ハヽ我等江
可申聞候、無拠儀と申筋在之而ふと
ゆるめ候ハヽ、御在世と違ひ、追而
取〆候事難成様子可有之候間、
如何様之義ニ而茂、ゆるミ附
不申様、厳重可取斗候、已上、
  十一月
          目付
一仕置之筋善悪之批判、随分
 心を付可申合候、年寄共指図之
 
 
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 品ニ而茂、心に不落義者、其理
 申達、再応評儀ニ可及す候、其
 上ニ而茂不承届候ハヽ、我等江則
 可申聞事、
一年寄共初末々之者迄、忠不忠之
 者無油断可申聞事
一惣而不依何事、不慎成義ニ而茂、
 心得ニ不成と存候品者、早速可申
 聞事、
一貧窮難儀之者、紛敷無之様に
 念入致吟味、当人平日之所行
 等、或ハ一家共へ取斗方等まてに
 心を付、幾度も可申聞事、
一年寄共申合之書付、并年
 寄共申聞候書付、我等挨拶之趣、
 
  (改頁)
 
 役所ニ留置、所望之者ニ者見セ候
 而、全体右書付を趣意ニいたし、
 無相違様可相考事、
右之趣を以、前々被仰出候通を相
心得、役筋大切ニ心掛、万事無油断
尽精力可相勤候、以上、
  十一月
  支配/\之面々江茂御書付
  之趣可被申聞候、以上
 
享保廿乙卯年四月十二日
         御勘定奉行
         御者頭
         御持長柄奉行
         町奉行
 
 
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         御船奉行
         御目付
 御留守居組永井理右衛門娘、去ル頃
 致欠落候之由、一通り御目付共江
 相届候由ニ候得共、御扶持人之子共
 致欠落、於他所如何様之義可在之
 茂難計候、向後者、其通ニハ被捨
 置間敷候間、遂吟味申聞候様御
 留守居共江申談候、各組々并
 支配有之面々、此段可相心得候、
  四月
右之書付、今日御役人共江相渡之
候事
 
享保廿乙卯年五月五日
 
  (改頁)
 
         御籏奉行
         御者頭
         御持長柄奉行
 各組々之者召抱候新参者、大工・
 木挽・左官・屋祢葺等、其外何にても
 御用ニ可相立義、一色ヲ茂いたし
 覚候者召抱可申候、細工等致御用
 立候者数多候間、為心得申談候、尤
 男振寸尺改、并弓・鉄炮稽古
 之義ハ、前々被 仰出候通被心得候
 義者勿論ニ候、此旨可被申合候、
一右之通、於御用部屋申渡し候事
 
享保廿乙卯年八月十一日
一諸御役人共壱人宛大書院江
 
 
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召集、
殿様御出被遊被 仰付候書付、
三左衛門相渡為致拝見候事、
 御勝手向之儀、前々
 大儀院様被 仰付置候趣相守、
 倹約筋諸役所共ニ精出、吟味
 行届、無益之御入用等無之、惣躰
 〆リ茂宜被聞召候、此上ハ致方
 茂有之間敷候得共、去年中
 大分之御物入ニ而、当年之御取
 続難成候之処、去月中上方
 筋満水ニ而、別而御損毛二万
 石有余ニ候、当暮ハ別而之御指
 支可有之候、然上ハ、猶更諸役所
 御入用之品、小分之儀成共厳敷
 
  (改頁)
 
 遂吟味、勘弁之上其品相止候歟、
 又者過相減候様ニ可取斗候、御
 用部屋ゟ申渡候事ハ勿論、仮令
 御直ニ被 仰付候義ニ而茂、存寄
 在之候ハヽ少茂無遠慮、幾度茂
 可申出候、御年(若カ)客ニ候なと申了
 簡ニ而差扣候様成義仕間敷候、
 此趣淀・江戸御役人共随分可相心
 得候、以上、
 
享保廿一辰年正月廿八日
一飯倉平八右衛門組小頭後藤瀬左衛門
 妻之儀ニ付、御番頭初支配有之
 面々江被 仰出、左ニ記、
  御番頭初支配有之面々江、