画像番号一覧
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御定之通所持候儀、并武具・馬具
身躰ニ応所持候様ニと申談候義者、
伺之趣可申談旨及挨拶候事、
 
元文元辰年六月廿七日
  覚
一宇治・八幡、其外御免被成候場
 所江罷越候節、只今迄者御目付へ
 相届来候、向後如何可仕候哉、
 附札
  此ケ条、可為只今迄之通候、然共
  被 仰出候趣も候間、向後先各
  申達候上御目付江相達、挨拶
  候ハヽ、当人ゟ又各江其段申達
  罷越候様ニ可致候、
 
  (改頁)
 
一飯米内證借願之義、只今迄御目付
 江相願候、向後如何可仕哉、
 附札
  飯米内證借と申義ハ無之候、飯
  米前借之義ハ只今迄之通
  可被相心得候、御目付江申達候義、
  向後者相組御目付迄申達
  候筋可然候、
一相組之内御用之義在之節、召連
 罷出候様頭々迄申来候時分、当
 人江直可申遣哉、又者其組之
 御軍使・御取次之内江可申遣哉、
  附札
  此ケ条、人遣等手支之義可有之
 
 
画像 52
 候間、先当分ハ只今迄之通御目付ゟ
 点取廻状ニ可為致候、其時/\に
 各江も可為相知候間、御用席江
 被召連可有出座候、
一遠慮・指扣等之義、御目付を以
 相伺来候、向後者頭々迄相伺可申哉、
 附札
  此ケ条、可申渡義有之節ハ、
  取斗前ケ条之通ニ而候、被指
  免候節ハ、軽キ品ニて候ハヽ、各
  より被申渡候様ニ可罷成候、重キ
  品ニ而老中可申渡節、前ケ条
  之通取斗ニ而候、
  六月
 
  (改頁)
 
   覚
一京都火之御番之刻、御人数被
 指出候節、火事場ニ而何も勤方
 前格之通相勤候様可申合奉存候、
一御当番之内、及大火
 御出馬被遊候節ハ、爰元ニ罷在候
 私共非番之内、御供可罷出候哉、
  附札、前格之御附紙
     不及此義候、別段ニ相達候、
一御非番月、京都出火ニ付、爰元ゟ御
 人数被指出候ハヽ、私共之内罷出
 可申哉、
  二ノ手被指出候ハヽ、各ニも壱人
  可被相越候
 
 
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一京都ニ御人数相詰候内、諸士無拠
 用事、又者静成節、遠乗等ニ
 罷出候刻、御目付共可申聞候、前
 格之通ニ取斗可申候哉、奉伺候、以上、
  附札
  格段之勤先ニ候得者、無拠用事
  ニ而他出と申儀在之間敷事
  ニ候、遠乗之義道筋為見分、
  近所江罷出候者、出火有之節、
  御人数出候ニ無手支様ニ前々
  之通可取斗候、
   覚
一出火之節、途中ニ而火鎮り御
 人数罷帰候砌ハ、御目付ゟ其段
 
  (改頁)
 
 御注進仕来候事、
  附札、前格之御附紙
   前格之通可致候、
一出火之節、御人数ニ而防候砌、右場
 所ゟ早速御目付ゟ御注進申上候様
 指図仕来候、
  但、火事場ゟ早速之口上注進
  ニ者不及旨、先年被 仰出候、乍然、
  禁裡・二条御城辺ハ前々之通
  可致注進之旨被 仰出候
一出火手ニ合御人数引取候節、例之通場所ゟ
 騎馬之者、御所司様・町奉行江御届
 申上来候、
  附札、前格之御附札
   御留守居可相勤候、
 
 
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  附札
  前格之御附紙之通可致候、各御
  留守居役用ニ而致他出、其節
  間ニ合不申候ハヽ、騎馬之内より
  御届可被申談候、
一五節句御祝儀、以書状申上候事、
一使間遠之時分、御注進伺
 御機嫌方、以書状可申上候事、
 右、前格如此御座候
 
 元文元辰年六月廿八日
一京都火之御番之節、京詰之面々江
 被 仰出御條目、左之通〈但御番月ニ/罷越候者江〉
 被仰付ニ付、其月々ニ
 在之候得共、当御代初而之儀ニ付、記之、
 
  (改頁)
 
  覚
一京都屋敷ニ相詰候内、小屋にて
 作法正敷いたし、昼夜ともに無油
 断駈付之致支度可罷在候、尤火之元
 随分大切ニ可申付事
一喧嘩口論堅停止候、若無拠子細在之
 候ハヽ罷帰可達其旨候、召仕之者迄も
 此旨急度可申含事、
一禁裡御築地辺、二条御城辺、并此方
 屋敷近辺出火之節者、太鼓・鐘打交
 可申候事、
一洛中出火之節、早太鼓打可申候、遠方ニ
 而候ハヽ、太鼓静ニ打可申候事、
  附り、火消候ハヽ、消鐘可申付事、
一出火之在之、人数相揃候相図鳴子引
 
 
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 可申候間、早速人数行列札之通可
 相揃候、近所之出火者格別、惣而人数
 途中静ニ罷越、其場ニおいて用立(タチ)候様
 心得可申候、途中ニ而火消人数引取候節ハ、
 拍子木ニ而致相図、行列相立、作法正敷
 引取可申候、其節目付之者乗廻可致
 差引候間、可任其旨事、
一騎馬、或者歩行立之者共、足軽・中間
 之外、消道具等ノ手切ニ致裁許、作法
 正鋪可罷越候、纒、騎馬より先江乗
 ぬけ候儀堅停止、勿論足軽・物持中間
 ニ至迄、右之趣可相守事、
  但、目付之者者、可為制外候、
一遠所之出火ニ候ハヽ、先手ハ火元江駈着、
 二之手者途中迄罷越、扣居候場右様之
 
  (改頁)
 
 定別紙ニ在之候間、一人/\とくと呑
 込罷在候様可致事、
一火事場ニ而人数屋祢へ上り候節、
 太鼓打可申候、人数引下シ候節ハ、
 鉦を打可申候事、
一騎馬之者召連候家来、若党・
 中間・手明之分者、役人指図次第、火
 防(ママ)可也可申候、尤足軽・中間迄も
 たすきを掛相働可申事、
一於火事場、押買狼藉不可致候、
 火防候先々ニ而酒家江不入様ニ
 いたすへし、縦ひ馳走ニ振廻
 候とも、一切酒給させ申間敷候、
 勿論盗物者不及申、如何様之
 もの落ちり在之候とも、かたく