通史編1 自然環境 植物・動物 原始および古代 中世・近世
[前付]
[口絵]
発刊にあたって
発刊によせて
監修者のことば
凡例
目次
第一編 自然環境
第一章 多摩市の地形と地質
第一節 多摩市の地形と地質
多様な地形と地質
多摩丘陵の特徴
第二節 多摩市の地形
地形概要
丘陵地
河岸段丘
氾濫低地と谷底平野
人工地形
第三節 多摩市の地質
地質概要
連光寺層と稲城層
御殿峠礫層
多摩ローム層
段丘礫層
武蔵野ローム層と立川ローム層
沖積層
第四節 環境の変遷
海底の時代
丘陵地形成の時代
段丘形成から現在まで
第二章 多摩市の土壌
土壌の果たす役割
第一節 多摩市の土壌の成り立ち
土壌の基盤と生成年代
「関東ローム」と土壌
多摩川沖積低地と土壌
第二節 多摩市に分布する土壌
低地の土壌
丘陵地の土壌
第三節 低地に分布する土壌
沖積低地水田土壌
第四節 丘陵に分布する土壌
丘陵の谷戸地土壌
丘陵の黒ボク土
小規模改変地土壌
大規模改変地土壌
第五節 多摩市の水稲生産と土壌
水田の機能と役割
第三章 多摩市の気候
第一節 多摩市の気候の概観
気候概観
第二節 多摩市の気温
気温の変化
第三節 多摩市域内の気温分布
ヒートアイランド現象
夏の夕方の気温分布
夏の昼間の気温分布
冬の昼間の気温分布
冬の夕方の気温分布
冬の明け方の気温分布
アイソプレス
第四節 降水量
多摩市の降水の特徴
第五節 風向・風速
風向・風速の変化と特徴
第六節 多摩市域内の風向分布
地形による風の影響
第七節 相対湿度
湿度の高い多摩市
第八節 大気汚染
大気汚染の発生源
二酸化窒素
一酸化炭素
浮遊粒子状物質
その他の大気汚染物質
第九節 天気俚諺(りげん)
天気予知とことわざ
第四章 多摩市の水文
第一節 多摩市域の河川と水質
乞田川と大栗川の河況
乞田川測水地点の水量と水質概況
大栗川測水地点の水量と水質概況
多摩川測水地点の水質概況
第二節 多摩市域の地下水
地下水の概要
地形・地質と地下水
市域の不圧地下水
市域の被圧地下水
市域の浅井戸分布と地下水利用
第三節 都市化による水文環境の変化
地形改変と水循環
第二編 植物
第一章 植生
第一節 多摩市の植生概要
景観の変化と植生
群落の形成
第二節 多摩市の植物群落
1 常緑広葉樹林
屋敷林などに利用
2 落葉広葉樹林
雑木林
3 マント群落
陽光を好む植物群落
4 植栽樹群
人の手によるもの
5 草本群落
空き地の雑草
6 踏跡植物群落
道路、グラウンドの雑草
7 河辺草本群落
河原の草
8 畑雑草群落
畑に生える雑草
9 水田雑草群落
水田に生える雑草
10 つる性一年生草本群落
アレチウリ
11 人工草地
ゴルフ場、法面などの草
第二章 植物相
第一節 植物相の概要
多様な植物相
移動の手段
第二節 植物相
多摩市の植物分類
1 消滅した植物について
岩ノ入の池
2 分布上興味ある植物について
タマノカンアオイ(ウマノスズクサ科)
カワラノギク(キク科)
カワラハハコ(キク科)
カワラサイコ(バラ科)
イヌドクサ(別名のカワラドクサ)(トクサ科)
シロバナショウジョウバカマ(ユリ科)
カタクリ(ユリ科)
クロヤツシロラン(ラン科)
マヤラン(ラン科)
オニノヤガラ(ラン科)
ハマカキラン(ラン科)
エビネ(ラン科)
サイハイラン(ラン科)
キンラン(ラン科)
タコノアシ(ユキノシタ科)
ミゾコウジュ(別名ユキミソウ シソ科)
ワダソウ(ナデシコ科)
イカリソウ(メギ科)
イチリンソウ(キンポウゲ科)
オキナグサ(キンポウゲ科)
ヒトリシズカ(センリョウ科)
タヌキマメ(マメ科)
マキエハギ(マメ科)
コガンピ(別名イヌガンピ ジンチョウゲ科)
ウメガサソウ(イチヤクソウ科)
ゴキヅル(ウリ科)
クサレダマ(サクラソウ科)
コケリンドウ(リンドウ科)
ヤマルリソウ(ムラサキ科)
レンプクソウ(レンプクソウ科)
バアソブ(キキョウ科)
ゴマギ(スイカズラ科)
コバギボウシ(ユリ科)
ワニグチソウ(ユリ科)
ノハナショウブ(アヤメ科)
オタルスゲ(カヤツリグサ科)
ヤマアゼスゲ(カヤツリグサ科)
コタニワタリ(チャセンシダ科)
3 帰化植物について
開発により侵入した植物
4 多摩市とその周辺の植物方言
地元の呼び名
5 天然記念物
東京都指定天然記念物
多摩市指定天然記念物
第三編 動物
第一章 哺乳類
動物の大分類
多摩市の獣の種類
姿を消した獣たち
多摩の小獣類
多摩の食肉類
第二章 鳥類
多摩市の鳥の種類
多摩丘陵の鳥
川辺の鳥
姿を消した鳥たち
進出してきた鳥
第三章 爬虫(はちゅう)類・両生類
多摩市の爬虫類の種類
多摩のヘビ類
多摩のトカゲ類
多摩のカメ類
多摩市の両生類の種類
多摩のカエル類
第四章 魚類
多摩市の魚の種類
多摩川水系の魚
姿を消した魚
移入された魚
第五章 昆虫類
第一節 多摩市の昆虫類概要
市内で見られる昆虫の特徴
第二節 鱗翅目(りんしもく)(チョウ、ガ類)
チョウの仲間
種類の多い「ガ」
毒のあるドクガ
ヤガの仲間
大型のガ
第三節 鞘翅目(しょうしもく)(俗に甲虫類と呼ぶ。コガネムシ、テントウムシなどの仲間)
子供たちに人気のある虫
コガネムシの仲間
いろいろな甲虫類
テントウムシの仲間
ゴミムシダマシの仲間
カミキリムシの仲間
ハムシの仲間
ゾウムシの仲間
第四節 膜翅目(まくしもく)(ハチ、アリの仲間)
種類の多いハチ・アリ
様々なハチ
アリもハチの仲間
第五節 半翅目(はんしもく)(セミ、カメムシ類)
ハルゼミの声
主婦の嫌われ者
アメンボとウンカ
第六節 直翅目(ちょくしもく)(バッタ、コオロギ、キリギリス類)
バッタの仲間
コオロギの仲間
キリギリスの仲間
第七節 カマキリ目・ナナフシ目
特徴のある外観
カマキリ
ナナフシ
第八節 蜻蛉目(せいれいもく)(トンボ類)
市内で見られるトンボ
第九節 双翅目(そうしもく)(ハエ、アブ、カの仲間)
ハエの仲間
樹液も吸うウシアブ
「カ」と「ガガンボ」
第一〇節 脈翅目(みゃくしもく)・その他の昆虫類
アリジゴクの仲間
かわった習性をもつ虫
第四編 原始および古代
第一章 旧石器時代
第一節 旧石器時代の概観
1 旧石器時代の発見
2 人類の拡散と日本列島への到着
3 旧石器時代とは
4 冷涼な旧石器時代の気候
第二節 旧石器時代の移り変り
1 変化する旧石器時代
2 前期・中期旧石器時代
3 後期旧石器時代
4 後期旧石器時代前半期
5 後期旧石器時代後半期
6 細石刃石器群の登場
7 遺跡の様子
第二章 縄文時代
第一節 縄文時代の概要
1 土器と弓矢の出現
2 縄文土器の編年
3 縄文時代の環境
第二節 多摩丘陵の縄文時代遺跡
1 多摩丘陵の地形的特徴
2 遺跡の立地と型
3 多摩市内の縄文遺跡
第三節 多摩市の縄文時代の変遷
1 草創期(約一万二〇〇〇年前~九五〇〇年前)
2 早期(約九五〇〇年前~六一〇〇年前)
3 前期(約六一〇〇年前~四八〇〇年前)
4 中期(約四八〇〇年前~四〇〇〇年前)
5 後期(約四〇〇〇年前~三〇〇〇年前)
6 晩期(約三〇〇〇年前~二三〇〇年前)
第四節 住居と集落
1 草創期
2 早期
3 前期
4 中期
5 後期から晩期
第五節 様々な生活用具
1 土器
2 石器
第六節 多摩丘陵の先住者―その生活と文化
1 縄文カレンダー(四季と丘陵の暮らし)
2 狩猟(丘陵を埋め尽くす陥穴(おとしあな))
3 採集(縄文の森)
4 漁撈(川の幸)
第七節 縄文人の精神生活
1 第二の道具
2 縄文イヤリングの盛行
3 多摩の土偶とマツリ
4 墓とマツリ
5 土器文様にみる縄文人の世界
第八節 人と物とのつながり
1 黒曜石
2 滑石・翡翠
3 緑泥片岩
4 土器
第三章 弥生時代
第一節 弥生文化
1 弥生時代の水田と稲作技術
2 弥生時代の集落と墓地
3 弥生時代の金属器文化
第二節 多摩の弥生文化
第四章 古墳時代
第一節 古墳と時期区分
第二節 多摩川流域の古墳
1 前方後円墳の分布
2 群集墳の展開
3 多摩川流域の古墳の様相
第三節 多摩市の古墳
1 塚原古墳群
2 稲荷塚古墳と臼井塚古墳
3 中和田横穴墓群
4 和田古墳群の特徴
第四節 稲荷塚古墳と八角形墳
1 八角形墳の類例
2 稲荷塚古墳の被葬者
第五節 多摩市の古墳時代住居と集落
1 炉から竈へ
2 多摩市の古墳時代集落
第六節 古墳時代の武蔵
1 大和政権と武蔵
武蔵の国造と豪族
稲荷山鉄剣銘
武蔵国造の争乱
屯倉・名代の設置
2 生産活動と人々のくらし
武蔵における群集墳と集落
農業生産と馬の飼育
第五章 律令制下の武蔵・多摩
第一節 律令制の成立と武蔵・多摩
1 武蔵国と多磨郡の成立
大化改新と東国
武蔵国と多磨郡
律令地方行政
武蔵国府と古代の交通路
牧の設置
2 律令制と人々の暮らし
貢納制と特産品
木簡と武蔵国
力役と兵役
災害と賑給
東歌と人々の暮らし
3 武蔵の渡来人
朝鮮と東国
渡来人の移住
高麗王若光と高倉福信
多摩の渡来人
第二節 律令制の展開と武蔵・多摩
1 国分寺の造営と武蔵国
国司と按察使
国分寺の造営
東山道から東海道へ
2 郡司と豪族
多磨郡の郡司
正倉神火事件
郡司任用法の改定と神火
神火事件の真相
郡司層の動向
3 防人と鎮兵
防人と防人歌
柵戸の移配と鎮兵
東北の戦いと武蔵の人々
第三節 多摩丘陵の開発
1 奈良時代の多摩丘陵
集落の拡大
多摩丘陵の開発と武蔵国府・国分寺
2 平安時代の多摩丘陵
変貌する集落
広域流通の発達
墓制の変化
第六章 平安時代の武蔵・多摩
第一節 平安初期の武蔵・多摩
1 地方政策の変化
国司の政策
擬任郡司制の成立
郡司・富豪層の動向
九世紀の国司と在地
牧・馬
2 群盗の横行
交通の発達
群盗の横行と郡検非違使
僦馬の党
平将門の乱
3 信仰
武蔵の神々
小野神社
仏教信仰と僧侶の活躍
第二節 摂関期の武蔵・多摩
1 受領と国衙
受領国司の成立
貢納体制の変化
摂関期の武蔵守
2 牧と駒牽
武蔵の御牧
牧別当
駒牽
3 武士の抗争
権門と荘園
中央政界と武士団
武士団の抗争
第三節 院政期の武蔵・多摩
1 自立する国衙行政
留守所と在庁官人
知行国制の成立
院政期の武蔵守
2 武者の世へ
武蔵七党
源氏の発展と東国
武蔵の相撲人
古代から中世へ
第五編 中世
第一章 鎌倉時代
第一節 中世の多摩序説
1 中世における多摩市域の位置付け
はじめに
ア 自然地理的状況
中世の気候
多摩川と多摩丘陵
イ 人文地理的状況
武蔵国府の周縁としての多摩市域
中世多摩市域における生産活動
2 周辺の荘郷の開発と武士団
荘郷の開発
小野姓横山党
西党日奉氏
平姓秩父氏
第二節 鎌倉幕府成立期の多摩川中流域
1 頼朝の挙兵と多摩周辺の武士団
源頼朝の挙兵と武蔵武士
横山党の動向
奥州合戦
2 鎌倉時代の吉富郷
吉富郷と関戸郷
平太弘貞とその所領
天野遠景と吉富郷
3 武蔵一宮小野神社
武蔵一宮
小野神社の所在地問題
鎌倉幕府と一宮
武蔵国蓮生寺
祈祷の霊場真慈悲寺
第三節 北条氏専制下の多摩川中流域
1 鎌倉時代の武蔵国衙と在庁官人
関東御分国武蔵国
武蔵国留守所総検校職
武蔵国の国衙機構
中世都市武蔵府中
2 和田合戦と横山氏
和田合戦の勃発と横山氏の滅亡
横山氏一族の広がりと婚姻関係
横山氏の政治的立場
3 武蔵野開発 ―多摩川中流域の生産活動―
武蔵野開発の前提
武蔵野開発
多摩市域の生産活動
4 鎌倉後期の多摩川中流域の領主
在庁官人日奉氏
天野氏
高麗氏
多摩市内の居館跡
5 多摩川中流域の流通と信仰
鎌倉街道
境界地帯としての多摩市域
関戸と霞の関
「霞の関」建保元年新設説について
第四節 鎌倉幕府の滅亡
1 幕府政治の崩壊と討幕運動
得宗専制と御家人制の崩壊
討幕運動の展開
2 分倍河原・関戸合戦と鎌倉幕府の滅亡
新田・足利軍の武蔵侵攻
分倍河原合戦と関戸合戦
横溝八郎と安保道潭
鎌倉での合戦と鎌倉幕府の滅亡
3 関戸合戦の史料と伝承
分倍河原・関戸合戦の史料
関戸合戦の伝承
横溝八郎の墓
安保入道の墓
天守台・城山
無名戦士の墓
関戸の観音講
鞍懸け松
伝承の形成
第二章 南北朝・室町時代
第一節 南北朝の内乱と多摩川中流域
1 建武新政権下の多摩
建武新政権の成立
中先代の乱
尊氏の東下
2 高幡不動胎内文書と戦乱
南北朝の分立
室町幕府の成立
北畠顕家の府中侵攻
常陸合戦
高幡不動胎内文書と山内経之
山内経之と常陸合戦
3 観応の擾乱と武蔵野合戦
観応の擾乱(じょうらん)
第二次分裂
武蔵野合戦
義興の謀殺
4 多摩川中流域における新義真言宗の展開
儀海の活動
金剛寺と多摩川中流域
多摩郡内の談義所
第二節 鎌倉府体制下の多摩川中流域
1 武蔵守護・守護代・国人一揆
鎌倉府の構造
武蔵守護上杉氏と守護代
武蔵守護代大石氏
一揆の時代
2 多摩川中流域の荘郷と領主
船木田荘と天野氏と東福寺
小山田保
小沢郷
得恒郷(高幡郷)
土淵郷
3 十四・十五世紀における多摩川中流域の信仰
長弁の活動
『私案抄』にみる寺院
『私案抄』にみる神社
『私案抄』にみる民衆信仰
武蔵国一宮小野神社
義堂周信と関戸保寿寺
第三節 永享・享徳の乱と吉富郷
1 上杉禅秀の乱と武州南一揆
宇都宮氏の反抗
上杉禅秀の乱
武州南一揆
武州南一揆の構成員
2 永享の乱と享徳の乱
永享の乱と鎌倉府の崩壊
結城合戦
鎌倉府の再建
享徳の乱
堀越公方
3 鶴岡八幡宮領吉富郷
鶴岡八幡宮
吉富郷と鶴岡八幡宮
『当社記録』
鶴岡八幡宮の吉富郷支配
吉富郷の構造
4 室町時代の鎌倉街道と多摩川水運
鎌倉街道と甲州街道
多摩川水運
石造物の流通
流通の場と銭貨
第三章 戦国時代
第一節 北条氏の伊豆・相模・武蔵侵攻
1 両上杉氏と北条氏の戦い
北条早雲と関東の情勢
立河原合戦と権現山城の戦い
北条氏の武蔵侵攻
2 検地と年貢・公事・夫役の負担
北条氏の検地
公事と夫役
多摩市域の検地
第二節 多摩川中流域の領主と流通の展開
1 十六世紀における多摩川中流域の領主
高麗名字中
関戸郷代官松田氏
関戸郷とその周辺
2 多摩川中流域の流通と熊野信仰
関戸宿の問屋有山源右衛門
六斎市
関戸宿の伝馬役
熊野信仰
3 戦国期関戸郷の生産と自治
多摩川中流域の郷村
郷村の自治
関戸郷の開発と生産
第三節 北条領国の拡大と滅亡
1 北条氏照の滝山・八王子領支配
北条氏照
三田氏の制圧
三増峠の戦い
領国の拡大
八王子城
2 北条氏の滅亡と多摩川中流域
惣無事令発布と北条氏の対応
豊臣秀吉の進攻と郷村
北条氏滅亡と関戸郷
第六編 近世
第一章 近世の社会と経済
第一節 多摩市域を領した旗本たち
1 市域の旗本たち
関東入国と知行割り
寛永の地方直し
元禄の地方直し
消えた旗本・謎の旗本
2 旗本と知行所村々の様相
財政難の旗本たち
桑嶋氏と一ノ宮村
浅井氏と寺方村・和田村
第二節 近世村落の形成
1 郷の解体
関戸郷の解体
小沢野と連光寺野
2 入会争論と近世村落
入会地をめぐって
村落構造の変化
「原関戸」をめぐって
「関戸並木」について
第三節 近世初期の年貢制度
1 近世の検地と年貢
検地の概要
検地の方法
多摩市域の検地帳
文禄期の検地
寛文検地と村高の決定
2 年貢賦課の様相
近世初期の年貢制度
年貢高の変遷
3 村の生活と年貢
村と年貢
年貢の地域的特質
第四節 分郷と村
1 分郷をめぐる動き
分郷について
多摩市域村々の分郷
分郷と村のしきたり
2 連光寺村の中の小村
本村と馬引沢・諏訪坂
下川原の動向
第五節 年貢納入のシステム
1 村の文書の管理と引継
村の文書
割付と皆済
2 年貢額の決定方法
名主と年貢
村寄合と年貢
米相場と年貢額の決定
年貢額決定のシステム
3 領主・村・商人
村の年貢と先納金
御勝手向賄と村
行政村落と生活村落
第六節 多摩市域の飛地と入会地分割
1 多摩市域における飛地
飛地の存在
享保改革と新田開発
2 連光寺野の入会地分割
連光寺野の三か村分割
開発地代金と負担
原地新田開発の実態
新田開発が残したもの
第七節 家のつきあい
1 村のつきあい・家のつきあい
村のつきあい
家のつきあい
2 家のつきあいを知る史料
祝儀帳と不祝儀帳
儀礼の種類
香典と祝儀の内容
持参された香典の種類
祝儀 婚礼の場合
祝儀 出産の場合
つきあいの地域的範囲
第八節 読み書きした村人たち
1 市域における蔵書の特色
読む力・書く力
書物出版の状況
書籍の残存状況
写本の特徴
各家の蔵書の特色
2 読書と村人たちの生活
富澤家における読書
貸本屋の存在
連光寺村の桜の植樹
第九節 多摩川をめぐる生活
1 境論と渡船争論
青柳村の移動とその跡地
多摩川の渡船をめぐる争論
享和の再論
2 渡船組合
加組の負担
村内・組合と渡守
多摩川の鮎
第一〇節 多摩市域の千人同心
1 千人同心の成立とその概要
千人同心の成立
役職と格式
2 多摩市域の千人同心
千人同心の存在
伊野家にみる村の生活
小山家にみる村の生活
庶民の中の千人同心
第一一節 村々を巡る人たち
1 瞽女・座頭の廻村
村への来訪者
瞽女・座頭
乞田村への来村
2 浪人の横行と取締り
浪人の横行
浪人もの取締組合の結成
寄場組合村の編成
第一二節 幕末の多摩地域
1 ペリー来航
ペリー来航と多摩地域
旗本の海防動員と村々
2 開国後の情勢
安政―文久期の情況
改革組合村と領主在邑奨励
長州戦争と武州騒動のなかで
第二章 近世後期の在村文化
第一節 相澤伴主と地方「生花」
1 生花と相澤家
生花の誕生
相澤家
2 袁中郎流(宏道流)
袁中郎流の分布
伴主と袁中郎流
3 允中流
伴主の允中流創始
允中流の門弟たち
允中流の衰滅
第二節 俳諧―発句と連句―
1 発句と市域俳人
発句と連句
白雄一門と市域俳人
地元の句合
2 「月並句合」
「月並句合」の実態
月並勢力の進出・盛行
3 連句と市域俳人
富澤家の連句資料
連句の指導法
第三章 寺社と信仰
第一節 江戸幕府の宗教統制
1 寺院の統制
寺社の変質
寺院法度と本末制度
2 神社の統制
神社法度の制定
江戸触頭と江戸役所
第二節 多摩市域の寺院と神社
1 市域の寺社
曹洞宗の寺院
新義真言宗の寺院
時宗の寺院
その他の堂舎
神社
2 小野神社
小野神社と府中六所宮
六所宮例大祭への勤仕
一ノ宮神輿の渡御
六所宮の触下
第三節 信仰と行事
1 所持地と堂舎の管理
朱印地と朱印改
堂舎の再建・修理
2 檀家と氏子
宗門改と檀家制度
檀家と氏子
3 信仰行事と寺社参詣
村の信仰行事
参詣講と寺社参詣
[後付]
後記
執筆者一覧
市史編さん関係者
図表一覧
[奥付]