大規模改変地土壌

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TM7は、諏訪団地内の小公園内の平坦地にある(図1―21)。大型機械による十数メートルの切土によって造成された人工土壌である。土壌断面形態は、ⅠA/ⅡC/ⅢC1/ⅢC2/ⅢC3/ⅢC4であった。(図1―23)。御殿峠礫層に達するまで土層を切り取ったのち、表層八センチメートルほどの表土(表土扱い工法)と御殿峠礫層中の砂質土壌を二二センチメートルほど戻している。土壌の水浸透能は、きわめて悪く、植栽されたコナラの樹木活力度(輿水ら一九九〇)は二・五五で、樹木活力度値が高く、生育は芳しくない。
 TM8は、永山駅前大公園内の緩斜面に位置する(図1―21)。大型機械による盛土工事によって造成された人工土壌である。土壌断面はⅠA/ⅡB/ⅢA/ⅣB/ⅤA/ⅥAであった(図1―23)。かつての表層土、下層土がサンドイッチ状に積み重ねられ、土層を構成している。植栽されたコナラの樹木活力度は二・五一であった。TM7あるいはTM8のような土壌断面が見られる大規模な人工改変(切盛土工が二メートル以上)地は、多摩市全域では、一一七六ヘクタールで多摩市面積の五五・八パーセントを占めている。