図1―33は八月二十九日二十二時ころの気温分布である。高温の地域と低温の地域との気温差は四・〇度Cと大きく、市街地が高温となってヒートアイランド現象が顕著に現れている。市北部の多摩川から府中にかけては高温域となっている。また永山駅の北部、乞田の付近も高温域である。低温域となっているのは桜ケ丘周辺、市西部の落合、南部の南野、東部の聖ケ丘周辺など、市周辺部の高所である。すなわち、建築物や交通量の多い多摩市の中心部が高温となっている。
図1―33 多摩市夏の夕方の気温分布(昭和62年8月29日22時)