―稲城市境―測水地点は多摩川本流の大丸堰上で、「多摩川水系水質合同調査」の調査地点である。ここの資料は水量関係のものがないので水質だけを記載した。大丸堰上のBOD値は、過去八か年間いずれも魚類の生息に望ましいとされる一リットル当たり五ミリグラムを明らかに下回っている。経年変化も僅かながら好転している。市内の他川と比較した場合、乞田川のBOD値と良く似ている状況である。一リットル当たり一〇ミリグラム以下が望ましいとされるSSでは、平成二年度(一九九〇)の一二ミリグラムを除いてすべて基準値以下に納まっている。魚類の生息にとって最低一リットル当たり五ミリグラムは必要とされるDOも乞田川、大栗川には及ばないがいずれの年度も基準値を満たしている。