ゴルフ場、法面などの草

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植栽または播種によって草地を再生させたところで、多摩市では植栽シバ草地と帰化牧草類の播種による緑化法面が認められる。
 多摩市ではゴルフ場に広大な植栽シバ草地が成立しているほか(図2―11)、公園や団地、公共施設の緑化空間に広く分布する。

図2―11 ゴルフ場の景観(桜ケ丘カントリークラブ)

 近年、輸入シバが多用されはじめたためか、付随して一次的な帰化植物が多種類出現している。
 緑化法面にもっとも多く用いられているのはオニウシノケグサ、ヒロハウシノケグサ、あるいは両種間の雑種、オオウシノケグサ、シナダレスズメガヤで、ハイコヌカグサ、コヌカグサの使用例も認められた。また肥料草本としてシロツメクサを混入して播種している場合が多い。現在ではかなり基盤整備が進んだため、造成初期の緑化法面は遷移が進行してススキ草原に代わっているところが多い。