目次
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通史編1 自然環境 植物・動物 原始および古代 中世・近世
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第二編 植物
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第二章 植物相
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第二節 植物相
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2 分布上興味ある植物について
ハマカキラン(ラン科)
163 ~ 164
青森県から愛知県にかけての太平洋側の海岸のクロマツ林下に生える多年草で、深山の林下に生えるエゾスズラン(アオスズラン)によく似ている。茎は直立し高さ六〇センチメートル前後で卵形の葉を数枚互生し、上部に二〇~三〇個の花をつける。花は淡黄緑色で唇弁に赤紫色の斑紋があること、生育地が海岸のクロマツ林であることから区別される。
多摩市での生育地は緑化法面のクロマツ植栽地で、クロマツの苗木に随伴して発生したものと考えられる。個体数はごくわずかであった。