目次
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通史編1 自然環境 植物・動物 原始および古代 中世・近世
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第二編 植物
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第二章 植物相
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第二節 植物相
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2 分布上興味ある植物について
タコノアシ(ユキノシタ科)
165 ~ 166
泥湿地、沼、河原の水湿地などに生える多年草。地下走出枝を出して繁殖する。茎は高さ八〇センチメートルほどで直立し、無毛で赤みを帯びる。葉は披針形で長さ約一〇センチメートル、ふちに細かい鋸歯がある。花期は八~十月、茎頂から数本の花序枝を伸ばし、先が渦巻状に巻く。花は黄緑色で直径四~五ミリメートルと小さく多数並んでつく。秋期全体が赤色に染まる。多摩市では多摩川において記録されているが、増水による影響を受けやすいことから消長が激しい(図2―21)。
図2―21 タコノアシ