目次
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通史編1 自然環境 植物・動物 原始および古代 中世・近世
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第二編 植物
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第二章 植物相
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第二節 植物相
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2 分布上興味ある植物について
イカリソウ(メギ科)
167 ~ 167
山地の落葉広葉樹林下に生える多年草。葉は三回三出し、小葉は卵形、心脚で縁に刺状の鋸歯がある。花期は四~五月、萼片は八個、外側の四個は小形で早落性、内側の四個は花弁状。花弁四個は下方が筒状となり、ふつう萼(がく)片、花弁共淡紅色または紅紫色を呈する。下向きに咲いた形が錨(いかり)に似ていることから錨草という。丘陵部ではごく稀で、多摩市でも生育地はごく限られている(図2―24)。
図2―24 イカリソウ