目次
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通史編1 自然環境 植物・動物 原始および古代 中世・近世
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第二編 植物
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第二章 植物相
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第二節 植物相
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2 分布上興味ある植物について
オキナグサ(キンポウゲ科)
168 ~ 169
山野の日当たりのよい芝草地に生える多年草。根出葉は束生し、長い柄があり、二回羽状複葉で小葉はさらに深裂する。植物体全体に長い白毛が密生する。四月ごろ、花茎を立て茎頂に一花を下向きに開く。花弁状の萼片は六個、外面に長白毛が密生し、内面は暗赤紫色、多数の雄しべの花粉は黄色い。多摩市においても、かつては丘陵部の畑の畔や、道端の芝地、土手などにしばしば見られたが、現在ではほとんど姿を消し、わずかにゴルフ場の芝地のようなところで命脈を保っているようである(図2―26)。
図2―26 オキナグサ