目次
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通史編1 自然環境 植物・動物 原始および古代 中世・近世
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第二編 植物
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第二章 植物相
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第二節 植物相
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2 分布上興味ある植物について
ゴキヅル(ウリ科)
172 ~ 172
水辺に生えるつる性の一年草。葉は互生し、三角状披針形で長さ五~一〇センチメートル、葉柄に対生して巻きひげがある。花期は八~十一月。雌雄同株で、雄花は総状花序につき、花冠は深く五裂し、淡黄緑色で直径約一センチメートル。雌花は雄花序の基部に単生する。果実は緑色楕円状で下垂し、成熟すると下半部が脱落して、二個の扁平な黒色種子が落下する。和名はこの果実のふたが取れる仕組みを蓋つきの椀、すなわち合器にたとえたものである。多摩市では多摩川河川敷で生育が確認されている(図2―32)。
図2―32 ゴキヅル