目次
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通史編1 自然環境 植物・動物 原始および古代 中世・近世
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第二編 植物
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第二章 植物相
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第二節 植物相
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2 分布上興味ある植物について
コケリンドウ(リンドウ科)
172 ~ 173
日当たりの良い芝草地などに生える越年草。高さは五センチメートル前後。根出葉はロゼット状で地表にはりつき、短い花茎を多数束生する。花期は四~五月。萼筒は長さ五ミリメートルほど、花冠は淡青白の筒状で先は五裂し、裂片の間には小形の副片があり、平開する。かつては水田の畔や湿り気のある芝地などに多く見られたが、谷戸田の消滅とともに姿を消しつつある。多摩市では現在ゴルフ場の芝地が生育の場となっている(図2―34)。
図2―34 コケリンドウ