バアソブ(キキョウ科)

174 ~ 175
 山地の林下や林縁に生えるつる性の多年草。全体に白毛が散生する。同属のツルニンジンによく似ているが、やや小形で、葉裏に白毛が密生し、花冠もやや小形で、花の咲く時期が八~九月と、ツルニンジンより一月ほど早いことで区別できる。花冠の内側の紅紫色の斑紋を老婆のそばかすにたとえたもので、ソブとは木曽地方の方言である。多摩市ではごく少ない(図2―37)。

図2―37 バアソブ