目次
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通史編1 自然環境 植物・動物 原始および古代 中世・近世
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第二編 植物
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第二章 植物相
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第二節 植物相
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2 分布上興味ある植物について
コバギボウシ(ユリ科)
176 ~ 176
日当たりの良い湿地に生える多年草。根茎は横に這う。葉は長さ一〇~二〇センチメートルの長楕円形で、基部は長い柄に沿ってひれ状に流れる。花茎は高さ三〇~四〇センチメートル。花期は七~八月。茎頂に総状花序をつけ、淡紫色で漏斗(ろうと)状の花を下向きに開く。かつては多摩丘陵各地の谷戸の湿地に多く見られたが、近年急速に減少している。多摩市においても生育地が急速に減少し、それに伴って激減している(図2―39)。
図2―39 コバギボウシ