多摩のトカゲ類

215 ~ 215
トカゲは、石垣などの積み石の間に棲んでいることが多く、背面は金属的な光沢があって美しい。敵に襲われると尾を自切(じせつ)し、切れて動く尾の方に相手の注意をそらして逃げ去る。カナヘビは、背中に光沢が無く、かさかさに乾いた感じである。トカゲよりも、やや低地の草地を好む傾向がある。かつて、連光寺の草蔭の凹地で見つかった巣には、白色楕円(だえん)形の軟卵が九個入っていた(昭和六十二年七月十六日)。