ドクガは、我々人間にとって、数少ない厄介な昆虫の一つといえる。ドクガとチャドクガの二種が身近なもので、どちらも成虫幼虫とも、からだの毛に触れると、激しいかゆみと腫れを引き起こす。ほとんどの場合、知らずに触ってしまうようである。防御策としては、普段から気をつける習慣をつけ、黄色いガがいたら決して肌に触れないようにすることである。また、ツバキやサザンカなどを植えてある場所は、幼虫がいる可能性が強いから、特に注意が必要である。幼虫は集団でいることが多いので、もし見付けたら、ごみ用の大きなビニール袋を用意し、虫の下に口を広げ、虫のついた葉を枝ごとはさみで切って袋の中に落とすようにすると、虫に触れずに処理することができる。