オオミズアオは、はねを広げると一〇センチメートル以上にもなる超大型のガで、名前のように淡い青緑色をしたそのはねの前縁は細くえんじ色に縁どられ、大変に美しい。気味悪がる人が多いが、毒性は全くないおとなしいガである。同じ仲間のクスサン、ウスタビガ、ヒメヤママユなども、数少ないながら市内全域に記録がある。スズメガの仲間も大型のものが多く、サザナミスズメ、クチバスズメ、トビイロスズメ、モモスズメ、ウンモンスズメ、ウチスズメ、ブドウスズメ、セスジスズメ、コスズメ、キイロスズメなど一〇種以上の記録がある。これらのガはみな夜行性であるが、同じ仲間のオオスカシバは昼行性で、花の蜜を吸う。はねが透明なので「透かし羽」の名がある。幼虫がクチナシの葉を食べるので、この木が植えられている場所も成虫の行動の場となっている。