いろいろな植物の葉を食べるハムシの仲間もまた多くの種類を含んでいる。ヤマノイモの葉を食べるのはヤマイモハムシ、ヨモギにいるのはヨモギハムシなど、植物の名前の後にハムシとつくものが多い。ほかにヤナギルリハムシ、フジハムシ、サンゴジュハムシ、ウリハムシ、クロウリハムシ、エノキハムシ、クワハムシ、ハンノキハムシ、イタドリハムシなどが普通に見られる種類である。面白いハムシもいる。ジンガサハムシは名前のように扁平で丸い形のハムシで、ヒルガオの葉を好む。カタビロトゲトゲ(図3―32)などというすごい名前のハムシもいる。体長七ミリメートル程度、体の縁はまるで鋸の歯のようにぎざぎざしている。クヌギやコナラの葉上に見られる。アカガネサルハムシはノブドウにいるが、タマムシを小さく丸くしたようで誠に美しい。
図3―32 カタビロトゲトゲ(吉谷昭憲作図)