老人ホーム

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昭和三十三年四月一日、桜ヶ丘老人ホーム一望荘が設置された(『多摩町誌』)。これが、多摩村内に設立された最初の老人ホームであった。
 昭和四十年(一九六五)十月十五日、社会福祉法人大和会によって、特別養護老人ホーム和光園が開設された(『多摩町誌』六五二頁)。この社会福祉法人大和会は、入所案内のパンフレットによれば、昭和十四年七月十六日に牛尾甦生平(ソフエ)によって結核療養所として開設された私立厚生荘結核療養所(現財団法人厚生荘病院)を源流とするものであった。昭和四十三年(一九六八)二月十五日、社会福祉法人楽友会は、「軽費老人ホーム」である偕楽荘を設立した(『多摩町誌』)。
 昭和三十九年(一九六四)の町制申請時点では、多摩村の「保健衛生施設」の数は、病院五(私立)、診療所二(村立一、私立一)、医院三(私立)、歯科医院四(私立)、その他(私立三、老人ホーム一、身体障害者施設二)であった(資四―273)。保健所は、八王子保健所の所管地域であったが、昭和四十四年(一九六九)四月に、日野市、稲城町、多摩町を受持区域とする日野保健所が新設された(『多摩町誌』)。