民俗編
[前付]
[口絵]
発刊にあたって
発刊によせて
監修者のことば
凡例
目次
民俗の性格と本書の意義
1 民俗について
民俗の特質
民俗の内容
民俗資料
2 「民俗編」の意義と構成
本書の構成
第一章 多摩市域の概要
第一節 多摩市と周辺地域
1 多摩市の位置・面積
2 多摩市の地区区分
3 世帯数・人口の変遷
4 多摩丘陵の市町村
第二節 多摩市域の自然と歴史
1 多摩市域の自然
地形気候など
植物
動物
2 近世までの多摩地域
原始から古墳時代まで
古代から中世まで
近世
3 近代の多摩市域
第三節 多摩ニュータウンの建設と現代
1 多摩ニュータウンの建設
2 現代の多摩市域
第二章 地域のしくみと人の交わり
第一節 開発伝承
第二節 村落の構成と地縁組織
1 地区の構成
2 コウジュウの構成
第三節 村落の自治と互助協同
1 役員
2 ムライリとヨリアイ
ムライリ
ヨリアイ
3 互助協同の労働
道普請
防災
共有地・用水の管理
建築と屋根普請
農作業
休み日
4 祝儀・不祝儀等の[[祝儀・不祝儀等のつきあい]]つきあい
祝儀
不祝儀
その他
5 共有財産
共有施設
6 講中物の種類・運用など
種類
管理と運用
所蔵開始年代と動機
祝儀・不祝儀との関連
第四節 年齢集団と講集団
1 年齢集団
子供組
青年団
2 信仰的講集団
念仏講
不動講
阿弥陀講
庚申講
日待ち
御嶽講
大山講
榛名講
三峰講
塩釜講
釣船講
秋葉講
第五節 家族と親族
1 家と家族
2 親族組織
イッケ
ジシンルイ
シンセキ
3 親族の機能
正月・盆など
誕生・成育祝い
各種の見舞い
新築・屋根葺替え
4 擬制的親子関係
誕生直後の仮親
仲人
第六節 現代の地域自治組織
1 村落から自治会へ
戦中・戦後の部落会
既存地域の自治会
新たな自治会結成の動き
ニュータウンの自治会
自治会の規模
自治連の結成
2 自治会の組織と活動
組織・運営
活動内容
第三章 環境と生産
第一節 生産の基盤
1 自然環境
地形
地質
気候
土地利用
用水
2 雑木林と谷戸の概観
屋敷取り
生産のサイクル
3 川沿いの地域の概観
第二節 雑木林と谷戸の生活
1 谷戸田の稲作
谷戸田の摘田
摘田から植田への移行
摘田の稲作慣行
〈基肥〉
〈畔付け〉
〈田うない〉
〈押し草〉
〈摘田の種籾〉
〈摘田の播種〉
〈摘田あがり〉
〈干し〉
〈ラチガキ〉
〈田の草取り〉
〈塗り干し〉
〈カイシャクあがり〉
〈花掛け水・稗取り〉
〈テビ刈り・テビ上げ〉
〈稲刈り〉
2 目籠作り
起源
地域的広がり
目籠作りの技術
〈材料そろえ(ヘネ作り)〉
〈編組〉
〈制作の用具〉
〈作業の場所〉
製品の種類
製品の変化
生活の中の目籠作り
3 養蚕
桑の品種と桑畑の管理
蚕種
蚕室
養蚕の手順
〈掃き立て〉
〈給桑〉
〈上蔟〉
〈蚕正月〉
〈繭掻き〉
4 炭焼き
生産量
原料
原材料の調達
炭焼きの手順
窯築き
5 山林の開墾
6 山林のモヤとクズ
モヤ分け
ヒバ扱き・フジッパ扱き
クズ掃き
7 柿と栗
柿
栗
8 猟
第三節 多摩川沿いの土地と生活
1 二毛作田の稲作
水利慣行
稲の品種
本田の基肥
苗代作り
本田の耕作
農馬・役牛
種播き
苗忌
苗取り・田植え
田植え正月
田の草取りから花掛け水まで
稲刈りから稲扱きまで
脱穀
2 二毛作田での麦作
麦播きの準備
麦播き
サク切り・麦踏み
麦刈り
精麦
3 多摩川や用水・水田の魚取り
鮎漁
〈瀬張り〉
〈跳ね網〉
〈鵜縄〉
〈鮎のヒッカキ〉
〈鵜飼い〉
ハヤ漁
カジカ漁
ドを使う漁
釣り
田と用水での魚取り
4 多摩川の堤防工事と砂利採掘
氾濫と堤防工事
多摩川砂利の採掘
砂利採掘作業
第四節 生産と人との交わり
1 ものと人の交流
主要な道路
公共交通機関の整備
2 屋根職
屋根葺きの仕事
〈屋根葺きの材料〉
〈屋根の形〉
〈屋根葺きの手順〉
〈完成後のお祓い〉
〈屋根葺きの道具〉
職人組織
村人の準備と協力
〈材料の準備と調達〉
〈村人の手伝い〉
3 麹屋と醤油絞り
麹と醤油絞りの注文
麹菌
麹の種類
麹室
米麹の仕込み方
醤油絞りの職人
醤油の絞り方
4 下肥取り
5 水車
所有形式と組合
仕事と仕事場
水の苦労
6 篠屋
7 桑市
8 マブシ屋
9 製氷
第四章 衣食住
第一節 自給自足の暮らし
1 自然環境と衣食住
食料の自給
屋敷の中での自給
周辺の野山や田畑
物売り
買物
2 衣食住の一年
冬から春先
春から夏
秋から冬
貯蔵と保存
味噌豆を煮る
第二節 衣生活
1 服装の変遷
着物から洋服へ
髪型と化粧
ノラギの形態
戦争中の衣服とモンペ
割烹着と袖の変遷
乳幼児の服装
子どもの服装
晴着の変遷
2 衣服の調達
養蚕と糸取り
機織り
裁縫を習う
衣服の手入れ
着回し
3 履物・被り物
自分で作る履物
藁草履の製作
アシナカのハナムスビ
下駄・靴・足袋
雨よけと日よけ
手ぬぐい
第三節 食生活
1 主食と食制の変遷
主食
ある主婦による主食の変遷
米を減らさない知恵
食事の回数と呼称
食事の場所
箱膳からちゃぶ台へ
2 竈・炉と流し
竈での調理
麦飯を炊く
蒸籠の利用
釜で茹でる
炉での調理
ホウロクの利用
流し
3 餅と粉食
餅つき
雑穀や屑米の餅
粉をひく
うどん作り
ニダンゴの間食
タラシヤキ・ヤキモチ
饅頭
雑穀の団子
ソバガキ・コガシ
第四節 住生活
1 伝統民家の生活
主屋と付属屋
部屋の利用
神棚と仏壇など
炉と竈
井戸
建築儀礼
2 伝統民家の実例
A家の例
B家の例
3 ニュータウン内の家
第五章 信仰と祭り
第一節 神社の祭礼と行事
1 地域と神社のかかわり
鎮守と氏子組織
神社合祀
近年の神社行事の特色
祭礼日の統一
2 関戸地区
熊野神社
九頭龍神社
金比羅宮
3 連光寺地区
春日神社
諏訪神社
白山神社
八坂神社
4 貝取地区
貝取神社
御嶽神社
5 乞田地区
八幡神社
6 落合地区
天満社
唐木田稲荷社
秋葉神社
中組稲荷社
中沢神明社
瘡守稲荷社
7 和田地区
十二神社
愛宕神社
山王神社
並木稲荷社
中和田天神社
俗称・天王森
恋路稲荷神社
琴平神社
8 東寺方地区
山神社
9 一ノ宮地区
小野神社
10 南野
浅間神社
大六天社
第二節 講集団と講行事
1 地域内で完結する講
念仏帳
真明寺念仏講
お籠り
観音講
2 代参講およびその他の講
武州御嶽講
釣船講(厄神講)
伊勢講
富士講
道了講
出羽山三山講
妙見講
川崎大師講
東京親和講
町善講
九品仏様
明治神宮崇敬会多摩支部
太子講
第三節 同族神
第四節 屋敷神と屋内の神
屋敷稲荷
その他の屋敷神
家屋内の神々
第五節 現世利益と諸神仏
第六節 寺院行事と檀家組織
1 関戸地区
観音寺
延命寺
阿弥陀寺
2 連光寺地区
高西寺
成満寺
3 貝取地区
大福寺
4 乞田地区
吉祥院
5 落合地区
東福寺
6 和田地区
高蔵院
大乗寺
7 東寺方地区
寿徳寺
観蔵院
宝泉院
8 一ノ宮地区
真明寺
9 南野
妙桜寺
10 多摩十三仏霊場
第六章 年中行事
第一節 季節の推移と景観
1 一年のリズム
年中行事と休日
年中行事の食物
2 年中行事と景観
自然の利用
太陽暦と供物
3 多摩市の年中行事調査
第二節 年中行事
1 正月準備・正月
煤掃きと障子張り
年神を迎える
注連縄・門松
大晦日
厄神の宿
若水と雑煮
正月の生活
年始参り
仕事始め
六日年越と七草
蔵開き
若餅
繭玉・アボヘボ
成木責め
セーノカミ
山の神
二十日正月・エビス講
2 春から夏へ
初不動
ジロウの朔日
節分
初午
ヨウカゾウ
三月節供
春の彼岸・道普請
花祭り
代参講
春の大掃除
五月節供
暗闇祭
田植え・植田上がり
蚕日待ち
天王様の祭礼
中元
すもも祭
3 盆の準備と盆
盆供
七夕
墓掃除
盆棚
迎え火
盆のお参り
送り火
盆の食物
藪入り
4 秋から冬へ
二百十日
鎮守の祭礼
秋の彼岸
十五夜
十三夜
イノコ
エビス講
オカマの団子
七五三
お酉様
大師
カワビタリ
冬至
5 他の町の年中行事との関わり
第三節 年中行事の変化
名称や内容の変化
行事の復活
新しい行事
第七章 誕生から死まで
第一節 文書記録から見た人生儀礼
1 祝いの儀礼
古い記録
A家三歳の祝い(江戸)
祝いの席(江戸)
A家七歳の祝い(江戸)
A家誕生祝い(江戸)
B家男児の祝い(明治)
C家女児の祝い(大正)
D家の結婚(江戸)
E家結婚披露の賄い(明治)
2 葬儀
A家の葬儀(江戸)
B家の葬儀(江戸)
C家の葬儀(昭和)
第二節 誕生とその周辺―人と家族―
1 妊娠
妊娠
帯祝い
妊娠中の禁忌・ことわざ
安産祈願
2 出産
出産の場所と出産の様子
助産婦
臍の緒
産湯・胎盤の処理
出産の祝い
床上げ
チボク
流灌頂
3 成長への祈り
三日祝い
お七夜
橋参り
オビアケ
オシンキャク
食い初め
初正月
ブッツェボタモチ
初節供
ジジケバ
疱瘡送り
百日ぜき
やけど
第三節 青年・壮年期―人と社会―
1 青年の生活と結婚
厄年と厄年の二つ児
男女の出会い
結婚の相手
様々な婚姻
アシイレ
ハシカケとナコウド
クチガタメ
結納
タチブルマイ
ご祝儀
嫁迎え
嫁入り
嫁入りの道中
入家の式
アイサカズキ
ヒロメ
床入り
嫁入り道具
ツギメ
里帰り
嫁の餅
嫁の節供
2 嫁と家
サイフワタシ
実家とのつきあい
第四節 老齢期と死への思い―死との出会い―
1 死とその周辺
ヒキャク
手伝い
枕団子
湯灌
死者への禁忌
納棺
通夜
葬式
出棺
寅除け
野辺送り
寺参り
清め
耳塞ぎなど
香典
2 ホトケへの道
服喪
死後の供養
無縁様
葬法
墓制
第五節 新しい市民と人生儀礼
1 現代の子育ての儀礼(アンケート調査から)
産育儀礼
子育ての知識
第八章 ことばの民俗と芸能
第一節 昔話と伝承者
1 多摩の語り手たち
昔話とは
多摩市の昔話の概要
語りの場
祖母から聞いた昔話
囲炉裏端での昔話
父母から聞いた話
語るから書くへ
2 昔話
動物昔話
〈十二支の由来〉
〈ほととぎすの鳴き声〉
〈雀と燕〉
〈ムルが怖い〉
〈蕨の恩〉
〈烏と田螺〉
〈欲張りミミズ〉
本格昔話
〈長者の婿〉
〈蛇婿入り〉
〈猿蟹合戦〉
〈姥捨て山〉
笑話
〈どっこいしょ〉
〈和尚と小僧〉
〈鉄砲で得した話〉
〈達磨さんとお風呂〉
昔話の伝承者
第二節 世間話と伝説
1 動物の世間話
オシ沼の娘
三本松でぐるぐる回る
おお深い
狐の提灯
狐たかり
狸やムジナ
狸の八畳敷
ヌシとよばれるもの
2 村の世間話
人魂とカネ玉
アズキトギ婆
神仏の祟り
六部を助けた話
握りっ屁
3 伝説
池や井戸の伝説
山・坂・峠・谷の伝説
塚の伝説
田畑の伝説
祠堂・碑の伝説
家や村の伝説
地名のいわれ
祭礼・行事の伝説
第三節 ことばのはたらき
1 ことわざ
生活の知恵
日常の躾
さまざまな禁忌
気候の変化
空模様と予報
雷と雨の関係
山にかかる雲
音や灯りによる予報
小動物の動きによる予報
前兆
2 まじない・俗信・民間医療
ハガチ・蜂・マムシの対応
手当て
まじないと祈願
3 聞きなし
第四節 子どもの遊び
1 子守歌と童歌
子守歌
口遊び
遊戯歌
男女別の遊び
2 動植物と遊び
魚捕り
虫捕り
植物の遊び
第五節 芸能
1 獅子舞
獅子舞の構成
獅子舞の歌
2 粉屋踊り
小泉丹次郎の伝承
粉屋踊りの演目
稽古
近隣への伝承
戦後の粉屋踊り
歌詞
三番叟
3 囃子
市域の囃子連と囃子保存会
関戸囃子保存会
4 仕事歌
ドウヅキ歌の伝承
ドウヅキ歌の構成
臼ひき歌
第九章 多摩ニュータウンと民俗
第一節 多摩ニュータウンの概要
1 開発のしくみ
規模と施行者
事業のあらまし
2 二つのエリア
3 入居開始と事業の進展
4 町丁名の変更
第二節 人々の交わり
1 住民自治組織
在来型自治会
管理組合型自治会
団地自治会
2 近所づきあい
第三節 新しい祭り
1 さまざまな祭り
2 夏祭り
事例1
事例2
3 落合夏祭盆踊大会
前身
発展期
現状
第四節 人生儀礼・年中行事
1 人生儀礼
婚姻儀礼
葬送儀礼
2 年中行事
3 その他
[後付]
参考文献
編集を終えて
後記
執筆者
調査協力者(敬称略・順不同)
市史編さん関係者(平成九年三月現在)
写真一覧
索引
[奥付]