市域はほぼ、明治二十二年の町村制施行の際に多摩村として確定したときのままで、その中は、昭和三十年代の半ばまでは、八つの近世村を継承する形で関戸(せきど)、連光寺(れんこうじ)、貝取(かいどり)、乞田(こった)、落合(おちあい)、和田(わだ)、東寺方(ひがしてらかた)(近世には寺方)、一ノ宮(いちのみや)という八地区に分かれていた。その後、人口の急増による地区の分割や昭和四十八年の多摩ニュータウンの行政界変更、さらには多摩ニュータウンの開発に伴う町界町名の変更等々をへて、平成八年現在は、図1-2のように細分されている。
図1-2 多摩市の町名(平成8年11月4日現在)
図1-3 市域の市街化の様子(上:昭和29年、下:昭和63年、国土地理院2万5000分の1地形図より作成)