図1-4 世帯数・人口の変遷
明治初期以降昭和十年代半ばまでは微増の状態で、昭和二十年前後に一時期急増している。これは、太平洋戦争の影響によって疎開者がふえた結果かと思われ、戦後の混乱も一応落ち着いた昭和三十年前後には若干減少傾向をみせた。しかし、昭和三十年代後半になると、わが国の高度経済成長に伴う都市部への人口集中の波を受け、都市近郊農村であった多摩市域にも新たな移住者が多くなった。さらに、多摩ニュータウンの造成が段階的に進んで昭和四十六年以降ニュータウンへの入居が開始されるとともに、世帯数・人口ともに爆発的な増加をみせはじめ、平成四、五年にピークを迎えて現在にいたっている。
ちなみに、平成八年一月一日の人口構成は図1-5のようになっている。五〇歳未満の人口が圧倒的に多く、いわゆる団塊の世代とその子どもたちの年代の人口が特に多いことがわかる。
図1-5 平成8年1月1日の男女・年齢別人口構成(住民基本台帳人口144,529)