1 年齢集団

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 クミアイ・コウジュウのような地縁組織とは別に、だいたい昭和三十年代までの市域の地域社会には、年齢・性別の集団も認められた。厳格な年齢階梯制をとる地域ではなかったが、青年団を中心に子供組や婦人や老人の集団などがあった。現在では、存続していてもかつてのような活発な活動はほとんどみられなくなっている。しかし、これらがかつての地域社会において持っていた役割は決して小さくなかったのである。このほか、後述する講集団にも年齢や性別組織的性格はみられる。