東京都青梅市の御嶽神社にかかわる講でかつては年の暮に御嶽神社から御師(おし)が廻ってきて神札を配り、それに対して各家々では米を一~二升納めた。また、各コウジュウともだいたい四月に代参者二~三人が御嶽神社に参拝した。代参者はくじで決められ、宿坊で一泊して戻ってくると、代参者宅を宿にして集まり神札が講員に配られた。この札はお犬様と呼ばれる真口大神の盗難よけの神札で、各家では勝手や物置の入口などに貼った。特別の年には御嶽神社に太々神楽を奉納したという。御嶽講は戦後やめたコウジュウが多いが、近年復活した例がいくつかみられる。