目次
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民俗編
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第二章 地域のしくみと人の交わり
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第五節 家族と親族
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3 親族の機能
祝儀
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かつて自宅を式場にして婚礼が行われていたころには、祝儀の手伝いはクミアイの人々が担当していたので親族の出番はなく、親族は祝いの金品を持参し、親族のうちの主たるイッケや濃い親戚が婚礼の席に招かれるというのが一般だった。ただ、クミアイ内にジシンルイ・イッケ・親戚などがいれば、それらの人々は同じクミアイの他の家々よりもいっそう働いたようである。