出産見舞いは、ジシンルイ・イッケ・濃い親戚やクミアイの家々からなされる。その際、実家からは力米といって二升三合の米に鰹節・麻・梅干しなどが添えて贈られる。それらの家へはオボアケ(産屋明け)のすんだころに赤飯・餅(奇数個)などが配られ、母親はオシンキャクと称し産後初めて赤児を連れて実家に帰る。これを産見舞いとはいうが、祝いである。
病気の時にも右とほぼ同じ範囲の家から見舞いがなされる。
まれには、火災や盗難に遭い、その見舞いがなされる。その規模にもよるが、これらの際には、親族やクミアイその他通常のつきあいの範囲を越えた多くの家々が関わることになる。