目次
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民俗編
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第三章 環境と生産
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第二節 雑木林と谷戸の生活
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1 谷戸田の稲作
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摘田の稲作慣行
〈田の草取り〉
157 ~ 158
田へ生える草取りは二回ないし三回行う。最初の一番草は七月初めであった。このころになると色をかえすといって稲が青々としてくる。草は手で掻き取り、株のまわりを掻いて田を柔らかくする。根に水を回してやると株の成長が促される。取った草は田の泥の中へ押し込んでいく。堅い田では足で踏み込む。その後、七月中下旬に二番草を取る。このころになると、稲の葉先で眼を突く心配があった。