〈塗り干し〉

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八月に入ると盆までの間に三番草を取って、塗り干しをする。まず、水はけを良くするために、テビグロのある田ではその水路から、それのない田ではミノクチ(水口)に近い一サク目と二サク目の間から田の水の落とし口のシリミノクチ(尻水口)まで手で溝を掘る。数人で作業するときは、三番草を取りながら、この溝を掘って水を落とした。湿田では水を落としきれぬが、乾田では田の土が乾いてひび割れて、稲の根を切るのが良いという。塗り干ししてから八月いっぱいは田の様子を見て、水を入れたり落としたりする。