目次
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民俗編
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第四章 衣食住
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第一節 自給自足の暮らし
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1 自然環境と衣食住
物売り
277 ~ 277
ふだんは、買物に行くことは少なく、各家を回ってくる行商人から買うことが多かった。回ってくる行商人を列記してみると、呉服屋、下駄屋(下駄の歯入れ)、靴屋(ゴム靴のゴム底直し)、バリカン屋、剃刀(かみそり)屋、笠屋、小間物屋、羅宇(らお)屋、金物屋(鍋直し)、乾物屋、魚売り、付け木売り、毒消し売り、薬屋、玄米パン屋、飴屋などである。薬屋は年に二回ほどであったが、ほかは、二、三か月に一度くらいの割合で回ってきた。