食事の場所

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ふだんの食事は、カッテで食べた。カッテは、ダイドコロとよばれる土間に張りだした板張りのところ、または、座敷の裏の板張りに続いている部屋をいう。カッテには炉が切ってあることが多く、炉の近くに箱膳を並べて食べた。落合地区のある家では、大正末年から昭和初年にかけてカッテの炉とは別に土間にもう一つ炉を作り、炉のまわりに板を置いて土足のままで食事ができるようにしたという。それからは、朝食と夕食はカッテで食べるが、昼食は、箱膳を土間の炉に運んで食べるようになった。