ニダンゴの間食

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うどん粉をこねて薄い円盤状にのばしたものを茹でて、間食や夕食の補食にしたが、これをニダンゴ、ヘラヘラダンゴ、ツメイリ、スイトンなどとよんでいる。ヘラヘラダンゴの呼称でもわかるように、火の通りが早いように団子の形ではなく、平たく伸ばして形作る。ツメイリというのは、形をつけるときに、爪を入れるように、爪の形をつけるようにするからだという。スイトンの呼称は戦争中から使われるようになった。うどんよりも水を多くしてやわらかめの生地にした。
 ニダンゴは、茹でてから、醤油をからめたり、黒砂糖をつけたりした。茹でずにニコミのように汁に直接煮込むこともあった。これはニコミと同じように夕食のときに食べたが、忙しいときにはニコミではなく簡単なニダンゴにしたという。
 蒸かしたじゃが芋をつぶしてうどん粉を混ぜ、ヘラヘラダンゴにすることもあった。