中世のある大洪水の折、川上から大栗川北側の大河原と呼ぶ地に九つの頭を持つ龍のようなものが流れ着き、それをご神体として洪水を鎮めるために祀り始めたという。境内には龍に似た赤い兜をかぶった白い蛇がときどき出た、ともいわれている。
熊野神社の氏子組織がそのまま管理と祀りを行っている。以前は二百十日の嵐よけとして九月一日を祭日としていたが、今日では熊野神社の祭礼に合わせて九月第二日曜に行ってる。当日は、神主のほか神社総代など神社役員中の三役の参拝のみがある。なお、近年では熊野神社の神輿を車でこの神社の前まで移動させ、ここを起点に関戸地区内を渡御する習わしとなっている。
写真5-2 九頭龍神社の祭礼のとき