3 連光寺地区

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 江戸時代の連光寺村は、中心集落である本村(ほんむら)、南方の谷戸地に馬引沢、その東方の高台に東部、そして多摩川沿いに下河原の四つの集落があった。このうち下河原は寛保二年(一七四二)の洪水で壊滅し、再建された新集落が多摩川の対岸であったため、昭和三十年以降府中市南町に属している。下河原を除く多摩市域に属する三つの集落は、共同して祀る鎮守を持たず、それぞれ独自に鎮守を祀り、また各種の信仰行事や付き合いにも関連性を持たず、独立の村としての性格を強く持ってきた。以下、集落ごとに氏神の祭祀の様子を記してみる。