天満社

397 ~ 398
祭神は、菅原道真(すがわらのみちざね)である。
『新編武蔵風土記稿』には記載されないが、『皇国地誌』『社寺明細帳』(明治三十三年)には「雑社」とある。青木葉(おうきば)講中の氏神として祀られていたが、明治四十三年(一九一〇)九月二十三日に神社合祀により白山社の本殿に合祀された。その後、昭和三十二年九月二十五日に旧社地に、再び青木葉講中の氏神として、旧地に社殿を再建し祀りを復活した。
 氏子は、昔から当地に住む青木葉講中の家(昭和二年当時は二二戸)を中心とし、その分家と若干の早くからの計四〇戸が氏子と意識されている。規約はなく慣習的に氏子とされているだけである。平成七年の祭礼時にはこの四〇戸から祭典費として五〇〇円が徴収されている。役員は氏子総代と会計が各一名である。毎年四〇戸を家並順に四軒ずつ当番として、祭礼費の徴収や準備の世話役としている。
 祭礼は例年八月第三日曜を本祭りとし、その前日を宵宮とする。いずれの日も地元の人々だけで神主は招かない。宵宮に当番が清掃をし、夜になると昭和五十九年に完成した境内に隣接する青木葉集会所で氏子中が酒肴する。翌日も昼間、集会所で当番を中心にして詰め、昼食をともにして過ごす。集会所が出来るまでは、当番の家を宿として酒肴の場所としていた。神社の社殿は昭和六十一年に新築された。この時は子供神輿が奉納され、青木葉自治会域を渡御したが二~三年で中断し、今日では祭礼時に境内に飾り出すだけとなっている。