かつての中和田講中二八戸で祀っていたが、昭和六十年ころより中和田自治会で祀るようになった。祭日は二月二十五日であったが、現在は二月の第三日曜日である。祭礼に際しては二八戸中の回り持ちの年番が世話をした。現在は、九班で構成される中和田自治会の班単位で選ばれた年番が祭り全般の世話をする。祭りは前日を掃除日とする。本祭りは、一一時ころより、かつての講中の長老の先導により自治会役員が参列し神事を行う。神主の参加はない。午後になると境内で子供会役員が主となって、子どもたちに焼きそばが振舞われる。式典に参加した大人たちは境内に隣接した中和田天神倶楽部で、昼食を兼ねた直会を行う。これらの費用は、奉納金と自治会の予算で賄われている。
境内には弁天社と春日社の小祠が祀られている。また、「安永元年壬辰十二月建、奉納御宝前 中和田村 施主石坂茂兵衛」の銘を持つ壊れた石灯籠がある。