東京親和講

453 ~ 453
千葉県成田山新勝寺の成田不動明王を信仰する参拝講である。講員が総参りするのが原則である。昭和三十年ころ旧多摩村と由木村(現八王子市)の範囲で成立し、現在の講員は多摩市域が八〇名、柚木地区が八〇名ほどである。近年は正月の第三日曜日に観光バスを使って新勝寺に参詣する。経常会費はなく参詣時に護摩札代と交通費を納めるだけである。参詣に行けないものは護摩札だけを申し込み、参詣した役員から受け取る。新勝寺山内では光輪閣にてひと休みののち護摩を修行する。帰路にはかつては船橋ヘルスセンターで慰安したり、佐倉の宗吾霊堂や稲毛海岸に立ち寄り観光することもあった。役員は講元一名、副講元三名、会計二名、世話人一〇名となっている。役員には成田山から定期印刷物が届けられる。また役員は毎年六月に親睦をかねて旅行会を自費で催すが、一般会員は正月の参詣だけの付き合いである。