昭和四十五年に講員の一人が、一尺ほどの聖徳太子の立像を入手したことを契機に、当時の講の代表者の菩提寺である和田地区の真言宗高蔵院の境内に間口半間ほどの太子堂を建立し安置した。それ以来、縁日には同業者の講員が寺に集まって太子堂を開扉し、灯明およびお神酒と供物を捧げている。また、一月二十二日には、講で受け継ぐ「聖徳太子」の掛軸を本堂に掛け、住職の読経による法楽を催している。法要が終ると寺の客殿または市内の飲食店を会場に飲食を行うことを習わしとしている。
写真5-54 太子講の開会
写真5-55 太子堂前での講の祭り
写真5-56 太子講連名帳
写真5-57 太子講支出帳